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※このSSの中のあゆは何故かちいさくなっております。
 そこはそれ、どうか広い心で御許しください(自爆)


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「ん……」

「……よぅ、ようやくお目覚めか」

「あれ……? 祐一くん……?」

ふと眠りから醒めると、あゆの目の前には祐一の顔があった。

おまけに祐一の更に後ろ(?)には天井が見えている。

(あれ……、なんで祐一くんの後ろに天井があるんだろ……?)

「随分良く眠ってたな」

「うぐぅ?」

祐一が半分は呆れたように、半分は優しく微笑むような表情で言った。

(眠ってたって事は……)

まだまだ眠っている頭をフル回転させて、ようやく今自分が祐一に膝枕されている事に気づく。

「!」

慌てて置きあがるあゆ。

「……あれ、もういいのか?」

その慌てぶりを見た祐一は、からかうような口調であゆに言った。

「え、えっと、その……うぐぅ」

予想通りに顔を赤くしながら言葉に詰まるあゆ。

「……あ、秋子さんと名雪さんは?」

「10分くらい前に買い物に出かけた。 俺もついていこうかと思ったんだが……何分お前に膝枕してやってたんで動けなくてな〜」

「うぐぅ……」

しゅ〜んとすると同時に、なんだかもじもじしはじめるあゆ。

「……だから別にもっとしてやってもいいんだぞ?」

「え……?」

驚いて顔を上げるあゆ。

祐一の顔を見るが、祐一は何故かそっぽを向いていた。

「まぁ、お前が嫌だってんならもうしないけど」

「そっ、そんなことない!! だって凄く気持ちいいんだもん!!!」

「……ほぅ」

「あっ………」

自分のとんでもない発言に気付き、真っ赤になるあゆ。

そんな馬鹿がつくくらい正直な少女が祐一はとても可愛いと思った。

「ほら、こいよ」

あゆの頭を優しく撫であげる。

「……うんっ♪」

あゆは少しの間戸惑っていたが、やがて元気良く頷くと勢い良く祐一の方に倒れこんできた。

祐一の太ももは普段使っている枕よりも数段固いのだが、それでもとても心地よく感じた。

「祐一君、あったかいね……」

「そうか?」

祐一はあゆの頭を撫でながら聞く。

「うん、暖かいよ……凄く」

「そっか……ならそれはきっとあゆのおかげだな」

「え?」

「だって、それはあゆがそばに居てくれるからなんだからな」

「……祐一君、凄く恥ずかしい事言ってる……」

「……た、たまにはいいだろ」

(うぐぅ、祐一君が凄く恥ずかしい事言うから顔が真っ赤になっちゃったよぉ……)

「それに、どうせ今は2人っきりだしな。 恥ずかしがる必要もあんまりないだろ」

「あ……そう、だったね……」

さっき祐一から説明されたばかりだったというのに、もうあゆは秋子さんと名雪が出かけているという事を忘れていた。

とはいっても、既にまた眠気が襲い始めていたので、半分どうでもよくなってはいたのだが。

くぅ……くぅ……

それからしばらく祐一があゆの頭を撫でていると、やがて規則正しい呼吸が聞こえてきた。

どうやらあゆはまたお昼寝に入ったらしい。

「寝ちまったか……」

誰に言うわけでも無しにそう呟く。

祐一の膝の上で幸せそうな寝顔をしたあゆ。

その小さくて愛しい彼女を、祐一はずっと守っていこうと思った。



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